細胞を培養するのに用いる溶液について紹介します。
まずは、
DMEM(Dulbecco's modified Eagle medium)と呼ばれる、細胞培養溶液です。細胞を培養皿に播種する時などに使います。色は赤に近いピンクに見えますね。組成としては、アミノ酸、塩(塩化カルシウム、塩化カリウムなど)、グルコース、ビタミンを含みます。これらは、細胞の維持に必要な物質です。また、これでも栄養を含んでいますが、さらなる栄養を加えることもあります(増殖因子など)。また、細胞が死ぬのをふせぐために、抗生物質を入れることも。
この液体が赤いのは、フェノールレッドという物質が入っているからです。理由としては、培養液は中性に保つことが理想だから。もし、酸性や塩基性になってしまうと、色が変わるようになっています。例えば、液が黄色になっているときは、細胞以外の生物(菌など)が繁殖してしまっている可能性があります。これを、コンタミネーションと言います。略して、「コンタミ」と言う事が多かったですね。こういう場合は、他の培養皿にも菌が移ることがあるので、大変なことになります。。。。
このように、細胞の健康状態を知ることが出来るのです。
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