2016年11月13日日曜日

生物学科の学生の進路

 今回は、生物学科の学生の進路を紹介したいと思います。

  よく、生物学科の学生はどこに就職するものなのかと聞かれます!

 私の研究室の人達は半分の人が大学院、もう半分の人が就職をしました。ちなみに、私は一般企業で事務職をしていますが、生物学とは無関係です。就職をした友人はSE、銀行員、公務員、サービス業など様々な業界で活躍しています。また、非正規雇用ではありますが、大学の生物系研究所の助手として勤務している人もいます。このように、就職するとなると、意外にも生物学から遠い職業に就く人が多いのです。

 おそらく、生物学そのものでお金を稼ぐことは難しいからだと思います。専門的な勉強をしていても、薬剤師や医師のように資格が取れるわけではないですし、研究できる場もそんなに多くはありません。よって、まったく違う分野で活躍する人が多いのです。

 研究者となるためには、基本的には大学院まで進学することが求められます。ですが、博士号を得たとしても、研究者として働くことは狭き門です。大学に残ることそのものも難しいのが現実のようですね。。。企業の研究室に入ることも難易度が高いと言われています。

 私も出身が生物学系の学部だと会社で言うと、もったいない、なんで事務職を選んだの?と言われることが多いです。理由はとても簡単で、自信がなかったからです。実験はあまり得意ではなかったのですが、好きでした。でも、仕事となるとどうだろうと考えました。大学では自分より手先が器用で、研究の理論の構築が優れた同級生がたくさんいました。この中で頑張れるか、生物学を楽しいと思い続けることが出来るのか考えて、考えました。熟考の結果、自分は大学院で勉強を続けるよりも、社会に出て早く働いた方がいいのではと一般企業への就職を決断しました。

 研究助手への就職も考えましたが、自分の実験の腕一本でこれから先、続けられるのか自信がなく、あきらめました。今でもこの決断は後悔していません。ですが、生物学のことは好きですし、生物学について話す自分はとても楽しそうと人に言われます。好きなことを仕事にはできませんでしたが、今は生物学の楽しさ、面白さを伝えていくことができるのではないかと考えています。

 

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