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2016年11月12日土曜日

培養に用いる溶液2 PBS


 とりあえず、細胞培養の第一段階で使用する溶液はこれが最後です。

 PBSは細胞培養に欠かすことのできない溶液です。これはPBSはリン酸緩衝生理食塩水のことで、phosphate buffered salineといいます。等張に調整されていて、中性を保っています。また、細胞を洗浄する時に使用する、とても重要な溶液です。PBSはKCL, KH2PO4  ,Na・12H2O , NaClを含んでいます。これは室温保存できる溶液ですね。

 さて、PBS DMEM FBSがそろったら、細胞培養がいつでもできますよ!
もちろん、他にも設備が必要ですが。。。

2016年11月6日日曜日

培養に用いる溶液1 細胞培養メディウム②

前回の細胞培養メディウム①の続きです。前回、増殖因子について紹介しました。DMEMには、栄養が入っているので、細胞が自然に増えるので、増殖因子を入れる必要がないのではないかと
思った方もいらっしゃるかもしれません。しかし、基本的に増殖因子を入れて培養します!

動物細胞はDMEMだけでは増殖しないと言われています。(ちなみに、増殖因子にはよく、FBS(ウシ胎児血清)が用いられています)ただ、血清がどのような役割を果たしているのか明確には分っていないそうです。血清を入れておけば、とりあえず、間違いない!ということですね。。。

ちなみに、私はDMEMに対して、10%~20%のFBSを添加して使用していました。また、FBSをDMEMに添加する際、添加に使ったピペットは一旦、FBSにつけてしまうと、DMEMにつけてはいけません。コンタミの原因となります。よって、小瓶にDMEMを先に入れた後、FBSを添加するようにしていました。

このように、培養には細かいルールが存在します。それくらい、細胞は繊細なのです。私は癌細胞を培養していましたが、最初はすぐに死滅させてしまい、困りました。体内では驚くくらい増殖するというのに、培養皿の中ではやはり、繊細なのですね。とても、不思議に感じました。(私の腕が悪かったとも言えます)

2016年11月3日木曜日

培養に用いる溶液1 細胞培養メディウム①


細胞を培養するのに用いる溶液について紹介します。
まずは、DMEM(Dulbecco's modified Eagle medium)と呼ばれる、細胞培養溶液です。細胞を培養皿に播種する時などに使います。色は赤に近いピンクに見えますね。組成としては、アミノ酸、塩(塩化カルシウム、塩化カリウムなど)、グルコース、ビタミンを含みます。これらは、細胞の維持に必要な物質です。また、これでも栄養を含んでいますが、さらなる栄養を加えることもあります(増殖因子など)。また、細胞が死ぬのをふせぐために、抗生物質を入れることも。
 この液体が赤いのは、フェノールレッドという物質が入っているからです。理由としては、培養液は中性に保つことが理想だから。もし、酸性や塩基性になってしまうと、色が変わるようになっています。例えば、液が黄色になっているときは、細胞以外の生物(菌など)が繁殖してしまっている可能性があります。これを、コンタミネーションと言います。略して、「コンタミ」と言う事が多かったですね。こういう場合は、他の培養皿にも菌が移ることがあるので、大変なことになります。。。。
このように、細胞の健康状態を知ることが出来るのです。

2016年10月29日土曜日

細胞培養1~細胞を手に入れる方法~


みなさんは細胞をどのように培養するのか、知っていますか?そもそも、細胞って、どこで手に入れるの?そう思いますよね。
実は、細胞は購入できてしまうのです。私の大学の研究室では、理化学研究所から入手しました。
下記のリンク先のホームページで詳細な購入方法が書かれています。

理化学研究所ホームページ

http://ja.brc.riken.jp/



もちろん、個人では設備がないので購入自体難しいかもしれませんね。。。私達はゼミで申込書を記入し、ゼミの先生に許可をいただいてから、購入しました。それからしばらくして、凍結された細胞が届けられます。

大抵は大学の研究室で以前から増やされて保存されている細胞がありますので、それを使用することもあります。細胞はどんどん増やしていくことで、実験し続けることが可能なのです。